2017年01月25日
2017 おすすめCD
ランチのおすすめCDコーナー!
今年の第1弾はコレ
さあ、
みなさん!今年もCD屋さんへGo!!!
ランチです。遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もいろんなCDを紹介してまいりたいと思います。
皆様の音楽生活のお役に立てれば、幸いです。
アイアート “ヴァージン・ランド”
レーベル:CTI/キング・レコード
品 番:KICI2502
発表年:1974年(2016年再発/国内盤)
価 格:1,080円
買った店:タワー・レコード・ヨドバシ秋葉店
前からたまに取り上げていますが、ブラジルには、サンビスタじゃないけど凄い音楽家が沢山います。今回は、「パーカッションの魔術師」との異名を取るアイアート・モレイラ(“Airto Moreira”「アイルト・モレイラ」と表記される場合もあります)を紹介します。
“サンバランソ・トリオ”“サンサ・トリオ”そして、つい先頃来日して話題を呼んだヘルメート・パスコアールも在籍した“クアルテート・ノーヴォ”など、60年代中頃には主にサンパウロのジャズサンバ界で活躍したドラマー/パーカッショニスト、アイアート・モレイラ。
60年代後半に活動範囲を広げるべくアメリカに渡り、“リターン・トウ・フォーエバー”や“ウェザー・リポート”のメンバーとして、また、マイルス・デイビスやハービー・ハンコックなど、そうそうたるミュージシャンのセッションに参加し、同じく渡米組のエウミール・デオダードと共に、70~80年代の北米ジャズ/フュージョン界におけるブラジリアン・グルーヴのブームを牽引した人であります。奥様で歌手のフローラ・プリンとはいつもラブラブ、奥様がレコードを作れば旦那はそのプロデュースに演奏に、そのお返しに奥様は旦那のレコードでヴォーカルと、山下達郎・竹内まりや夫妻も真っ青のオシドリっぷりでも知られています。
日本サンバ界的に一番有名なアイアートの仕事は、ベリーニの「サンバ・デ・ジャネイロ」、正確にはその原曲でしょう。誰もが頭の中で再生可能な、あの有名すぎるサビの部分、ベリーニ版が無機質な打ち込みなのに比べ、アイアートの原曲はバテリア多重録音による超強力サンバが堪能できます。
その曲「トンボ・イン・7/4」が収録されているアルバム、「フィンガーズ」を紹介しようと思ったのですが、残念ながら昨年9月に出たCTI国内盤のラインナップには無いので、「フィンガーズ」の次作にあたる「ヴァージン・ランド」を取り上げることにします。
ブラジリアン・フュージョンというと、何となく「海・夏の夕暮れ・心地よい風」みたいな軟弱路線を想像しがちですが、この「ヴァージン・ランド」は手数ドラム番長ビリー・コブハムがプロデュースしているだけあってハードなジャズロックに仕上がっています。参加メンバーは天才ベーシストのスタンリー・クラーク、キーボードにジョージ・デューク、ギターはデヴィッド・アマーロ、そして奥様フローラ・プリン等々、強力です。1曲目「スタンリーズ・チューン」は、クイーカがヒョコヒョコと刻むリズムに乗せてスタンリー・クラークのベースが動き回り、その上にアイアートのスキャットだか鼻歌だかが被さります。この「鼻歌スキャット」は、ほぼ全曲に登場します。白眉は6曲目の 「ホット・サンド」。「このメンバーでジャズサンバを演ってみました」的な、クラブでも使えるキラー・ダンスチューンです。
今年の第1弾はコレ
さあ、
みなさん!今年もCD屋さんへGo!!!
ランチです。遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もいろんなCDを紹介してまいりたいと思います。
皆様の音楽生活のお役に立てれば、幸いです。
アイアート “ヴァージン・ランド”
レーベル:CTI/キング・レコード
品 番:KICI2502
発表年:1974年(2016年再発/国内盤)
価 格:1,080円
買った店:タワー・レコード・ヨドバシ秋葉店
前からたまに取り上げていますが、ブラジルには、サンビスタじゃないけど凄い音楽家が沢山います。今回は、「パーカッションの魔術師」との異名を取るアイアート・モレイラ(“Airto Moreira”「アイルト・モレイラ」と表記される場合もあります)を紹介します。
“サンバランソ・トリオ”“サンサ・トリオ”そして、つい先頃来日して話題を呼んだヘルメート・パスコアールも在籍した“クアルテート・ノーヴォ”など、60年代中頃には主にサンパウロのジャズサンバ界で活躍したドラマー/パーカッショニスト、アイアート・モレイラ。
60年代後半に活動範囲を広げるべくアメリカに渡り、“リターン・トウ・フォーエバー”や“ウェザー・リポート”のメンバーとして、また、マイルス・デイビスやハービー・ハンコックなど、そうそうたるミュージシャンのセッションに参加し、同じく渡米組のエウミール・デオダードと共に、70~80年代の北米ジャズ/フュージョン界におけるブラジリアン・グルーヴのブームを牽引した人であります。奥様で歌手のフローラ・プリンとはいつもラブラブ、奥様がレコードを作れば旦那はそのプロデュースに演奏に、そのお返しに奥様は旦那のレコードでヴォーカルと、山下達郎・竹内まりや夫妻も真っ青のオシドリっぷりでも知られています。
日本サンバ界的に一番有名なアイアートの仕事は、ベリーニの「サンバ・デ・ジャネイロ」、正確にはその原曲でしょう。誰もが頭の中で再生可能な、あの有名すぎるサビの部分、ベリーニ版が無機質な打ち込みなのに比べ、アイアートの原曲はバテリア多重録音による超強力サンバが堪能できます。
その曲「トンボ・イン・7/4」が収録されているアルバム、「フィンガーズ」を紹介しようと思ったのですが、残念ながら昨年9月に出たCTI国内盤のラインナップには無いので、「フィンガーズ」の次作にあたる「ヴァージン・ランド」を取り上げることにします。
ブラジリアン・フュージョンというと、何となく「海・夏の夕暮れ・心地よい風」みたいな軟弱路線を想像しがちですが、この「ヴァージン・ランド」は手数ドラム番長ビリー・コブハムがプロデュースしているだけあってハードなジャズロックに仕上がっています。参加メンバーは天才ベーシストのスタンリー・クラーク、キーボードにジョージ・デューク、ギターはデヴィッド・アマーロ、そして奥様フローラ・プリン等々、強力です。1曲目「スタンリーズ・チューン」は、クイーカがヒョコヒョコと刻むリズムに乗せてスタンリー・クラークのベースが動き回り、その上にアイアートのスキャットだか鼻歌だかが被さります。この「鼻歌スキャット」は、ほぼ全曲に登場します。白眉は6曲目の 「ホット・サンド」。「このメンバーでジャズサンバを演ってみました」的な、クラブでも使えるキラー・ダンスチューンです。
Posted by あじゃさま at 18:19│Comments(0)
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