2017/5月のおすすめCD最終回

あじゃさま

2017年05月16日 21:13

今回で最後のコーナーです。
今までありがとうございましたm(__)m




ランチです。「ランチのおすすめCD」最終回です。

SAULO “O Azul e o Sol”

レーベル:UNIVERSAL MUSIC/BRASIL
品  番:060255738343
発表年:2017年
価  格:2,000円+税(ブラジル輸入盤)
買った店:ディスク・ユニオン・新宿本店4階ラテン・ブラジルフロアー

アシェ・バンド“Banda
Eva”の元ヴォーカリスト、サウロ・フェルナンデスさんのソロ作です。




ディスク・ユニオンの手書き紹介カードを読むと“カンドンブレのリズムを取り入れて・・”というような事が書いてありました。それはその通りなのですが、アルバム全体を通じて感じるのは、強烈なカロリーニョス・ブラウン臭です。フォロワーと言っても過言ではないでしょう。

チンバウぱかぽこの、もろに初期のチンバラーダな曲から、ジルベルト・ジルの影響と思われるレゲエ・ナンバー、さらにメロディアスなバラードまであるバラエティ豊かな作品で、カロリーニョス・ブラウンの最初のソロ・アルバム“alfagamabetizado”に近い印象です。カンドンブレのリズムにロックなメロディを載せたり、派手なホーンを絡ませたりするアレンジもブラウン流と言えるでしょうし、声まで似ています!
アルバムなら“Millennium”ぐらいまでのチンバラーダが好き、という方にはおすすめです。

さて、2009年11月から始めた「ランチのおすすめCD」は、今回でおしまいです。7年半、このような機会を与えてくださったブロコ・ジンガに感謝いたします。

その時々にお店に並ぶCDの中から、八百屋さんが旬の野菜を一押しするような感覚でセレクトしてきました。興味のないCDも多々あったと思いますが、あくまで僕のおすすめという事でご容赦ください。ただ、僕なんかが紹介しなくてもみんな手にするとわかっているものは、無駄なので避けるようにしました。毎年恒例のエンヘード集を一度も紹介した事がないのは、そういう理由です。

今や音楽の配信サービスは驚くほど進化しています。音楽はネット上のデータとなり、スマホからイヤホンで聴くものとなり、そして街中のCD屋さんは減りました。でも僕は、形のないはずの音楽を形にしたCDやレコードに愛着があります。

音楽には力があります。人を励ます事も勇気づける事もできるし、重い気持ちにさせる事もできます。音楽は日々の生活を彩ってくれます。素敵な音楽と出会えば、人生はその分豊かになります。「ランチのおすすめCD」は終わりますが、皆さん、これからもいい音楽との出会いを楽しんでください。そして次はぜひ、あなたのおすすめCDを僕に教えてください。

お読みいただいて、ありがとうございました。

関連記事